川崎市はサッカーJ1・川崎フロンターレのホームグラウンドである等々力陸上競技場のサイド・バックスタンド整備の基本方針案を5月29日に公表した。現状の3万人から3万5千人収容へ向けた増改築工事を行うなど、Jリーグのスタジアム規格に沿った内容となった。
同競技場の整備は、2011年から進められている。
今回、発表されたのは、サイド・バックスタンドの整備に関する第2期整備の基本方針案。この案では、Jリーグが求める3万5000人規模の収容人数をクリアするため、サイド・バックスタンドの収容人数を現状の2万人から、2万5千人規模に増やし、すでに整備済みのメインスタンドの1万人と合わせ3万5千人規模とする。シーズン前に問題視された、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の基準となった「30cm以上の背もたれ付きの個席化」にも着手。全席を屋根で覆う工事も行う。
増改築工事は、試合や大会などを開催しながら行い、工事費は約90億円から100億円を見込む。
陸上競技の公認記録に影響を及ぼす南風対策、環境やユニバーサルデザインへの配慮、災害に対応できる施設にするなどの柱が記された。
市等々力緑地再編整備室は、「2020年度に適用予定のJリーグのスタジアム規定をクリアする内容になった」と話す。
パブコメを反映し整備計画策定へ
市では、この基本方針案のパブリックコメントを7月11日(火)まで実施し、市民から意見を募る。それを踏まえ、8月に整備の基本方針を策定。翌3月に具体的な工事のスケジュールを明記する整備計画を策定する予定という。
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