多目的ホール「ラゾーナ川崎プラザソル」の館長に6月1日付で就任した 高畠 正晶さん 中原区在住 61歳
笑いを誘う俳人
○…川崎駅西口の商業施設ラゾーナ川崎にあるホール「ラゾーナ川崎プラザソル」の館長に就任し、運営に奮闘する。寄席や演劇、ライブなどに使われる同館の席数は約200と、周辺の施設に比べて小規模。その分、舞台と観客の距離が近く、一体感を味わいやすいのが魅力だという。「幅広い世代の人が笑いや感動を共有できる場所にしていきたい」と意気込む。また若い世代の来場を増やせるよう、若手の公演支援やPRにも力を入れていく。
○…大学卒業後、川崎市役所に入庁し、定年まで主に生涯学習に携わった。教育文化会館館長時代には、2015年に多摩川で中1生が殺害された事件が発生。二度と同じ事件が発生しないよう、子どもが集まる施設の館長を招いた講演会を開催し、地域で子どもを育む必要性を市民に訴えた。「行政だけでできることは限られている。子どもへの声掛けなど地域の人が自分にできることから始めて、地域の人との関わりを増やすことが必要」。
○…中原区生まれ、中原区育ち。性格は「真面目で嫌なことはすぐに忘れるタイプ」と、切り替えが早い。朝はラゾーナ川崎内でコーヒーを買い、シャキッと目を覚まして業務に臨む。日中は収支やイベントの報告書作成など、裏方として館の運営を支える。終業後の楽しみは、飲みに行くこと。「川崎の飲み屋は大体行った」と微笑む。常連同士でテレビを観ながら酒を酌み交わし、リフレッシュする。
○…趣味は「長い老後の楽しみを作りたい」と約5年前に始めた俳句。現在は月1回の句会に参加し、仲間との交流を楽しむ。花見を兼ねて函館まで足を延ばすこともある。ダジャレを交えた句が好評で、講師からは「正岡子規や松尾芭蕉がいなければ、俳句の巨匠になっていたのでは」と評されるほど。ダジャレは「会話をスムーズにするために必要なもの」。若手の多い職場では冗談で空気を和ませ、働きやすい環境を作る。
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4月12日
4月5日