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川崎区・幸区版 公開:2017年7月7日 エリアトップへ

川崎区日進町の川崎市視覚障害者情報文化センターのセンター長を務める 杉山 雅章さん 麻生区在住 60歳

公開:2017年7月7日

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原動力は「喜ぶ笑顔」

 ○…日進町で点訳図書の貸し出しや視覚障害者の外出支援などを行う「川崎市視覚障害者情報文化センター」。センター長として4月から舵を取る。「センターに来ることで元気になっていく様子を見るのは嬉しい。もっと利用してもらえるよう、音声解説のある映画上映会などのイベントを積極的に企画して外出のきっかけをつくっていきたい」

 ○…小学生から高校生までプラモデル作りに熱中した。中学時代は特にポルシェやフェラーリなどの「カッコよさ」に魅せられ、大学卒業後、車の部品メーカーで10年間、車を支え続けた。次第に「喜ぶ人の顔が直接見たい」と考え、ものづくりの経験を活かし日本点字図書館に転職した。

 ○…同センターの指定管理をする日本点字図書館では、目の見えない人や見えにくい人が使いやすい用具の開発などに約16年携わった。2001年には専用の針で点字を打つ小型点字器の開発を手掛けた。これまでの点字器は、打つ際に力が必要で打ちにくかったため、様々な角度から打ちやすいよう図面の設計から取り組んだ。色もベージュ1色からピンクや緑などカラフルに。好きな色を選んで点字を楽しく学んでもらえるように工夫。1年がかりで作り、発売以来売れ行きも好調だ。「製品作りは多額の費用が掛かるのでプレッシャーはあったけれど、喜んでもらえる人の顔を想像すると頑張れた」。もっとも印象に残る一つである。

 ○…川崎駅から同センターまでは、交通量の多い交差点を通過する。同センターの要望で昨年、日進町交差点に視覚障害者が安全に横断できるよう市が凹凸の突起を設置した。「視覚障害者の利用が見込まれる道路には設置が進んでほしい」と望む。また点訳や音訳ボランティアの活動拠点として、健常者にも障害の理解を深めてもらえるよう力を注ぐ。ボランティアの養成や、センターで視覚障害などを体験するイベントも続けていく。

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