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川崎区・幸区版 公開:2017年7月14日 エリアトップへ

絵本『こなべちゃんのジャム』を刊行した あさみ いくよさん 幸区在住 

公開:2017年7月14日

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「やり残したことを取り戻す」

 ○…幼い子どもを励ますような絵本をつくりたいと、創作活動に取り組む。このほど刊行した『こなべちゃんのジャム』(アリス館)は、主人公のちいさな鍋(こなべちゃん)が初めてブルーベリージャム作りに挑戦する物語。主人公は嬉しい気持ちながらも緊張。何度もくじけそうになるが、ブルーベリーのためにも勇気を出しておしりに火をつける――。引っ込み思案で勇気がほしかった自身の幼少期と子育ての体験を交えて創りあげた。実家は農家だったことから「いつかは食べ物を扱った作品を書きたいと思っていた。身近な鍋をキャラクターにし、ああでもない、こうでもないと試行錯誤を重ねてテーマが出てきた」。

 ○…東京芸大在学中、イシュトバン・バンニャイの絵本『ZOOM』に出会った。アニメーションのズームイン・ズームアウトという技法を取り入れ、文字や言葉は一切ない。「まるでコマ送りのような構成やデザインなど多彩な表現方法に魅せられ」、絵本作家の道を志す。幼少時、絵本とはさほど接する機会がなかったという。「人間の心や土台を作るのが幼少期。やり残したことを取り戻すためにも創作活動を続けている」と原動力を明かす。

 ○…幸区には結婚を機に越してきた。市民館に出入りし、子ども向け講座を企画したことも。ここ数年は同区内の小学校で読み聞かせボランティアに力を注ぐ。読み聞かせするたびに「絵本の世界を全力で受け止める」子どもたちのすごさを実感するという。

 ○…創作をしていると「お母さんみたいな思考回路」と指摘されるという。「絵本は作家の思想、哲学が込められるメディアだが、押しつけがましくなく、楽しく分かりやすく伝えられるかがポイント」だという。先日、エリック・カールの『ゆっくりがいっぱい!』を手にした時「娘に早くしなさいと言っている自分がいたことにハッとさせられた」という。絵本は奥深い。

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