アートガーデンかわさきで「押し花サロン シンフォニー」15周年記念作品展を開く 石渡 美彌子さん 川崎区大師駅前在住 71歳
繊細な腕前と人柄で道極め
○…「世界押し花絵芸術祭in日光」グランプリ、「押し花NIPPON大賞」特別賞…押し花アーティストとして数々の受賞歴を誇り、その世界で名を轟かせる。今年は主宰する「押し花サロン シンフォニー」を開いて15年。節目の記念にと、10月4日から8日まで「アートガーデンかわさき」で展覧会の開催を決めた。作品展は毎年春に川崎信用金庫本店で行っているが、これだけ大掛かりなものは初めて。10周年の際にも記念展を企画したが、体調を崩し断念。今回も夏に腕を折るけがを負い「やはりダメかな」とあきらめかけていたが「仲間に支えられて実現できた」。嬉しさもひとしおだ。
○…周囲を明るくするような笑顔と話しぶりが印象的。「他人を心配させない気遣いの人だから」と良く知る人は語る。実は20年ほど前に難病「全身性エリテマトーデス」を患った。手を使うこともままならない中、日課となったのは大師プラザ図書館通い。ある時、館内の壁に飾られていた押し花作品を目にとめた。「ピンセット1本でできる」。生け花やお茶の心得があった上、パッチワークに凝っていた時期でもあった。誘い文句に導かれるまま電話をし、習い始めた。この世界に入るきっかけだ。
○…川崎区大師駅前で長年、夫の昭彦さんとともに日用品雑貨「忠ぶね」を切り盛りする。川崎フロンターレを創成期から支え続けるサポーターとして知られる長男の俊行さんの影響もあり、自身も熱烈なサポーターに。一時期までホームゲームには毎試合足を運び、声をからした。
○…四季折々の花を使って風景など様々な作品を作り上げる押し花アート。「富士山一つを作るにしても多彩に表現できる奥深さが魅力」という。数年前からは「押し花を通じた地域への恩返し」にと、生田緑地や北野書店などでワークショップを開催。子どもたちの世代に花を愛でる素晴らしさを伝えている。
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4月19日
4月12日