「川崎工場夜景ツアー」の火付け役で(一社)川崎市観光協会観光プロデューサーの亀山安之さんが同ツアーの誕生裏話や成功までの軌跡を綴った『観光不毛の地からの逆転劇―川崎工場夜景のヒミツ―』(文芸社)を自費出版した。
亀山さんは全日空を退社後、ホテルの総支配人を経て、2009年に川崎市観光協会連合会(川崎市観光協会)に公募で採用された。観光推進部長を経験後、同プロデューサーとツアーディレクターを務める。今秋、同協会から退く予定だったことから「川崎市へのこれまでの感謝と(観光振興にもっと頑張ってほしい)叱咤激励の思い」を込めて執筆した。
同書では市の観光推進の旗振り役として工場夜景ツアーを手掛けた目的や注目されるためのアイデア、具体的な実施方法を22の項目に分けて紹介する。産業観光を全国区にするために仕掛けた「全国工場夜景サミット」や若者活用のために始めた「産業観光学生プロモーター制度」についてもページを割き、旅行業界への警鐘や観光マーケティングについても言及する。
亀山さんは「地域が疲弊する中、観光によるまちおこしへの期待は高まっている。本書をきっかけに何らかのヒントになればありがたい」と述べ、まちおこしにかかわる市民やこれから観光業界に携わりたい学生にも手にとってもらいたいとしている。
文庫本サイズで105ページ。価格は税込756円。ネット通販の「アマゾン」などで購入できる。
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