市立幸高校(幸区戸手本町)に通う2年生で放送部の河田莉奈さんと三輪紀佳さんが市教育委員会と市総合教育センター主催の「第35回 わが町かわさき映像創作展」に出品した映像作品『レコード発祥の地、川崎』でグランプリを受賞した。昨年に続く最高位獲得の快挙を達成した。
『レコード発祥の地、川崎』は、京急大師線の港町駅が、美空ひばりさんが歌った『港町十三番地』の縁の場所であることや、同地に日本コロムビアの川崎工場があり、さらにはレコード発祥の地であることを紹介した5分16秒の作品。
2年前、同駅近くの商業施設がオープンした際、2人は初めて遊びにこの地を訪れた。駅ホームの壁には『港町十三番地』の音符が描かれ、歌碑を発見し、興味を深めた。
後輩の畑菜月さん、小島雅さん、渡邊睦さんの協力を得ながら制作活動に取り組んだ。同駅を管轄する京急川崎大師駅の駅長や日本コロムビアなどにインタビューを行った。幸高校の教諭からはかつて同工場のネオンが煌々と輝き、川崎に住んでいる多くの人が多摩川を渡り、このネオンを見て川崎に帰ってきた話を聞き出した。
レコード発祥の地が今の「音楽のまち かわさき」につながるゆえんかもしれないという締めの言葉は、こだわりの一つ。顧問の佐々木美和子教諭は「こういうまとめ方があるかと驚かされた。構成力も素晴らしい完成度の高い作品」と語る。
作品の閲覧などの問い合わせは川崎市総合教育センター(【電話】044・844・3712)。
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