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川崎区・幸区版 公開:2018年8月17日 エリアトップへ

川崎消防団長として127人の団員をまとめあげる 高野 好夫さん 川崎区中島在住 74歳

公開:2018年8月17日

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一生懸命、まっすぐに

 ○…130人近くの団員たちのけん引役として活躍する。業務は、管轄地区内の消防活動、夏祭りなどの地域行事の警備、区民たちに向けた公開訓練の実施など、多岐に渡る。就任当初こそ「大変だなと思った」というが、これまで「一生懸命」をモットーに何事も楽しんでやってきた。

 ○…1974年に川崎消防団第4分団に入団。祖父、父共に消防団員だったが自身は活動に全く興味がなく、当初は入団を断っていた。しかし、友人に誘われて入団してみると、人の役に立てる消防団員の仕事が性に合っていた。けが人の搬送、現場の交通整理や安全管理、何をするにも自身が一番前に出て業務にあたった。消防活動が終わり、町の人に「ありがとう」と言われた時にはやりがいを感じた。「好きだったから続けてこられた。やってみないと分からないことがあるね」と当時を振り返る。

 ○…生まれも育ちも川崎区。20代の頃には友人たちと5人組のアマチュアバンドを組み、ベースを担当していた。ベンチャーズなどの楽曲をコピーして奏で、時には氷川丸で演奏を披露していたこともある。今では休日の昼間、カラオケに行くのが楽しみ。十八番は石原裕次郎だという。その場で出会った人と意気投合し一緒に歌うこともあり、「色んな人と友達になれて楽しい」と話す。

 ○…現在、川崎消防団では入団者数も減少し、それに連れて団の活動内容について理解している区民も減ってきているという。団員不足による地元の防災力の低下を案じつつ、「地域に住む人皆が協力しあえば町が活性化するはず」と語る。「9月1日東扇島で行う防災訓練も見に来てもらい、ぜひ地域の方々に団の活動を知ってもらいたい」と団長としてPRにも余念がない。

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