京急大師線で工事が進められてきた地下トンネルが完成し、川崎市と京急電鉄は先月26日と27日に産業道路駅で内覧会を行った。3月3日、午前10時ごろから地下運行が始まる。
催しは抽選で選ばれた一般客合計600人が招待され、地下ホームでは線路に降りて写真を撮ったり、線路を横断するなど、普段では体験できない駅を楽しむ姿が見られた。鉄道模型を使った、大師線の平成の歴史と地下化を再現するコーナーには多くの人が詰めかけた。線路をつなぐボトル締め体験なども行われた。
5歳と4歳の息子2人を連れてきた川崎区の館秀美さん(45)は「産業道路が混むから工事をするという話は小さなころに聞いていて、なかなか進まないなと思っていたが、工事の大変さなどを聞いて納得した。子どもが電車好きなので応募したが、大人も楽しめた」と感想を話した。
地下トンネルは全長約980メートルでホームは地下約13メートルに位置する。2006年に始まった工事は総工費642億円。新駅舎の完成は19年度中を予定している。3月2日(土)の終電後から切替工事を行い、3日(日)午前10時頃から地下運行を開始する。同時に産業道路と交差する3カ所の踏切も撤去する。
2020年から「大師橋」駅へ
京急電鉄は先月25日、昨年秋に募集した産業道路駅の新駅名を「大師橋」に決定したと発表した。大師橋が地元のシンボルのひとつであるということで選定された。
新駅名決定をうけて、産業道路駅近くでスポーツ用品店を営む石川克己さん(74)は「長年親しんだ駅名が変わるのは少し寂しい気もする。(個人的には)地名の大師河原になって欲しかったが、地元のシンボルだって言われれば、それも良いかと思う。駅名が変わることで、街が変わることに期待もしたい」と語った。
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