川崎区・幸区版 掲載号:2019年3月1日号
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市内出版社が制作 夢見ヶ崎の歴史を絵本に 物語通して郷土愛育む

社会

絵本の中の1ページ
絵本の中の1ページ

 夢見ヶ崎動物公園や周辺地区の歴史を知り、住民らに地元への愛着を持ってもらおうと、幸区の市民団体が提案、地元出版社が制作した絵本「ゆめみがさきの ふしぎにゃトンネル」が2月20日に完成した。

 この事業は、幸区を拠点に活動するNPO法人はたらくらす(石渡裕美代表)が、2018年度幸区提案型協働推進事業に応募し選ばれたもの。はたらくらすが夢見ヶ崎に焦点を当てた絵本を作ろうとしていたところ、地域向けの絵本を制作したいと考えていた中原区のまさ出版(まさ代表)と出会い、同社が制作を担当することになった。

 絵本はA5判の24ページ。大昔から夢見ヶ崎にある寺に住むという長老猫にいざなわれ、同地区の様々な時代を見に行くというストーリーだ。

 物語を手掛けたまささんは、夢見ヶ崎動物公園のそばに古墳があることに面白みを感じ、絵本のテーマを「同地区の歴史」に決定。公園内を視察中に発見した木のトンネルを「過去に通じる道にしては」というアイデアを仲間と思いついた。調査を進めるうちに、加瀬山がかつて海に浮かぶ島だったこと、地区一帯が田んぼや工場だったことなどが分かり、物語に組み込んだ。「始めは手さぐりで、図書館の資料を読み漁った。日吉郷土史会の方を紹介してもらい、分からないことがあれば都度電話。半年ほどかけて取材を行った」とまささん。制作過程では絵の担当者、はたらくらすのメンバー、幸区役所職員など多方面からの意見を参考にした。元アナウンサーの知人から、朗読するときの音のリズム、語感についての指摘も受けたといい、最終的に20回文章を修正した渾身の一作だという。「歴史という一見難しいテーマを、絵本を通して噛み砕き、子どもやお母さんたちに地域の魅力を分かりやすく伝えたい」と語る。

 絵を担当したまさ出版のあずさんは「単なる歴史の勉強本にならないように仕掛けを施した」といい、見開き1ページ内に7つだけ色の付いた葉を描き、子どもが飽きずに読めるよう工夫した。

 石渡代表は「夢見ヶ崎の郷土史は個性豊かで面白い。何気なく暮らしている地域の意外な歴史を知ることで、地元への愛着につなげてほしい」と期待を込める。

 まさ出版は今後、機会があれば他の公園を取り上げた絵本も作りたいといい、御幸公園などが候補に挙がっているという。

 絵本、同じ内容の紙芝居は、4月から幸区内の図書館で貸出予定。

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