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川崎区・幸区版 公開:2019年4月12日 エリアトップへ

メジャーデビューし、今月24日にCDをリリースする 金(キム) 眞(ジン)さん 川崎区在住 

公開:2019年4月12日

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辛い経験歌に込める

 ○…クラブ歌手として、川崎駅東口の商店街「たちばな通り」にある店をはじめ、川崎市を拠点にステージに立つ。今月24日には、故・阿久悠さん作詞、浜圭介さん作曲の『昭和最後の秋のこと』でメジャーデビュー。「平成の最後に、昭和の最後の歌を聴いてもらおう」がコンセプト。月末には、ミューザ川崎市民交流室でコンサートを行う。

 ○…韓国忠清道(チュンチョンド)生まれ。幼少時からKBS少年少女合唱団で活躍し、韓国テレビ番組の歌謡ショーで入賞経験を持つ実力派だ。歌手の桂銀淑(ケイウンスク)さんや欧陽菲菲(オーヤンフィーフィー)さんをほうふつさせるようなハスキーボイスに加え、どことなく女子プロゴルファーのイ・ボミ選手に似ている顔立ち。店の常連客からは「ケ・ボミ」と呼ばれ、親しまれている。

 ○…川崎では2017年、飯塚正良市議が開いた南相馬と韓国・富川(プチョン)の絆チャリティーコンサートで初めてステージに立った。この年、作曲家・李喆雨(リチョルウ)氏がプロデュースしたCD『わが人生』をリリースしたところ、キングレコードのプロデューサーの目に留まった。

 ○…順風満帆の人生を歩んでいるのかと思いきや、かつては元夫のDV(ドメスティックバイオレンス)に苦しめられた経験がある。友人のつてを頼り、逃げるようにして渡日したという。日本語もままならない中、知人の保証人としてサインをし、借金の返済に追われていた時期もあった。生きることに必死で「まさか歌手になれるとは思わなかった」というのが実感だ。辛い経験があるからこそ、心に響く歌を歌いたいと思う。「私の声で、みなさんの心が開けばいいな」。メジャーデビューを機に、路上ライブも行いたいと意欲を見せる。「今はカバー曲を歌うが、いずれはオリジナル曲を発表したい」とも笑顔で語る。
 

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