1人暮らしの高齢者や災害時に避難することが困難な要援護者などを地域で見守ろうと、川崎区池上新町町内会(浦野一吉会長)が「見守り・つながりの輪」活動を行っている。
東日本大震災を機に、「自助」「共助」「公助」という考え方が広まり、町内会で出来ることとして2011年に同活動をスタートした。
現在、見守りの対象として把握している人は約60人。町内を5区に分け、1区ごとに町内会、民生委員、社会福祉協議会の3者で夏と冬に1回ずつ、各家を訪問している。
町内会に入っていれば回覧板を回すときなどに状況の把握ができるが、未加入だと分からないため、こうした活動で地域を回りながら、対象者の実態把握を行うことが大事だと浦野会長はいう。
今月6日には、池上新町老人クラブ手芸部がこしらえた造花を手土産に1軒1軒、「何か変わったことはありませんか」と声をかけながら6軒を訪問した。
訪問を受けた中のひとりは「地域で見てもらえるのはいいこと。来てくれるのは有難い」と話すとともに、近所のゴミの出し方に困っている、と町内会役員に訴えた。
浦野会長は「見守りだけでなく、何か困りごとの役に立つような活動をしたい。今後ますます高齢者は増えると思うが、地域包括ケアシステムの基本、子どもからお年寄りまでという考えに沿って、これからは子どもにも目を向けていきたいと考えている」と話した。
川崎区・幸区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
マリエンで茶道教室4月19日 |
|
|