市政報告 川崎河港水門のあり方閉鎖を含め、抜本的な改善検討を 川崎市議会議員(川崎区)みらい川崎市議会議員団 林としお
川崎区港町に川崎河港水門があります。1928年(昭和3年)に運河計画の一環として建築され、そのスケールの大きさと芸術的なデザインで1998年(平成10年)には、国の登録有形文化財として登録されています。
昨年発生した台風19号で、この河港水門から多摩川の水があふれ出し、港町周辺地域で浸水被害が発生したことから、議会で質問を行いました。
この水門のゲートは、閉鎖しても周りの堤防より約1メートル低い状況となっています。今回の台風で多摩川の水かさは堤防を越えていないことから、水門の上部から水があふれ出たとみられています。浸水被害を防ぐため、まずは、堤防と同じ高さまで河港水門を改修すべきで、12月議会で見解を伺いました。
これに対して市は、水門開閉時の堤防との高さの関係や、河床状況などについて調査を行い、ゲートのかさ上げなどについて検討するとしています。
水門下部から水が漏れた可能性もあります。この水門と接続する部分80メートルの船着き場の水を排出して閉鎖状況を確認すべきです。船着き場については、砂利運搬船が利用していますが、2年前から使用されていないことも判明しました。将来的には河港水門の機能を閉鎖し、多摩川の堤防をつなげるべきと考えます。その上で船着き場を埋め立て、周辺の公有地も含めた有効活用など抜本的な改善を検討すべきです。
市に見解を伺ったところ、市は今後の水門のありかたについて、庁内関係部署をはじめ、多摩川の管理者である国や水門利用者、地元関係者と検討すると答弁しました。
市民の財産や命を守るための有効な議論が果たせるよう注視してまいりたいと思います。
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4月19日
4月12日