28歳までの若手声楽家を対象にした「第2回かわさき新人声楽コンクール」が2月23日(日)、川崎区富士見のカルッツかわさき(川崎市スポーツ・文化総合センター)で開催される。第1回大会で優勝したテノール歌手の工藤和真さんが昨年の同コンクールを振り返った。
工藤さんは1990年生まれの29歳。昨年、東京音楽コンクール声楽部門で最高位に輝くなど若手の成長株として注目されている。
声楽の世界では、35歳くらいまでが若手とされ、40〜50代で中堅、55歳を超えてベテランの領域に入るという。昨年の同コンクールで工藤さんはオペラ「ラ・ボエーム」より「冷たき手を」に挑戦した。最終盤のテノールの高音の代名詞と呼ばれる「ハイC」が聴かせどころだが、難易度が高い。テノール歌手としての次のステージに上がるためにも「結果を残さねば」との思いで臨んだという。会場のホールから審査員のいる客席までの距離は約30メートル。遠くに声を飛ばそうと意識したという。
工藤さんは「審査が丁寧ないい大会」と大会を総括。「(個人的には)大会出場者の中からいいテノール歌手が出てきてほしい」と、若手の登竜門となるよう願いを込める。
今年のコンクールでは審査後にミニコンサートを行い、工藤さんはヴェルディ作曲のオペラ「ドン・カルロ」より「われらの胸に友情を」を、昨年3位のバリトン歌手・市川宥一郎さんとの二重唱を披露。「男性の二重唱は少ないので貴重な機会。友情の織り成す熱い思いを聴いてもらえれば」と語る。
第2回かわさき新人声楽コンクールは午後1時開始。全席指定でチケット代は1千円税込み。現在、販売中。問い合わせは、【電話】044・222・5223。
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