川崎区を拠点に地域活性に取り組むカワサキサーカスプロジェクト実行委員会は、同区のマンション敷地内の公共スペースを活用し、地元飲食店のテークアウト販売を支援している。
販売はマンションの居住者向けに実施しており、窯焼きピザ、焼きそば、牛串など豊富なキッチンカーが出店。発起人で同実行委員会の小堀良治さんは、新型コロナの影響で売上が落ち込む飲食店が公開空地を活用し、販売活路を見出しているニュースを見て企画を発案。公開空地がある港町のマンション群、リヴァリエには3棟で計1300世帯ほどが居住しており、ファミリー層も多い。小堀さんは「販売場所を欲している飲食店だけでなく、食事作りに苦労するファミリー層にも需要があるのでは」と話す。
川崎区貝塚を拠点に飲食店経営やキッチンカー業を営む「PARLOR ZONO」の中園朋也さんは、週に数回ハンバーグ料理を出店。「50食が即完売。土日は店舗に会社員の方も来ないため、需要がある場所に出店できるのはありがたい」と話す。
リヴァリエA棟管理組合の中村富将理事長によると、当初懸念していた衛生面や3密の心配もルールを設けて販売しているためほぼ無く、住民やマンション理事会の反応も良好だという。中村理事長は「コロナが収束してからも来ていただきたい」と歓迎する。
小堀さんは「公開空地は基本的に私有地のため取り扱いが難しいが、マンション関係者、市などの協力もあり活用できた。単なる通行路や空き地になってしまっている空間を有効に使うことで、地域活性につながるのでは」と語った。
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