来年の賀詞交換会について、川崎区は形式を変えて実施、幸区は中止を決めた。川崎区は関係者らのあいさつや町内会自治会の紹介を掲載した冊子を配布する「紙上賀詞交換」として、新たな形で実施する。幸区は「皆さんの健康を考えたらやむを得ない」と、主催する世話人会は理解を求めている。
例年多くの人が室内に集う賀詞交換会。新型コロナ感染拡大を受け、川崎区幸区ともに来年の実施方針を10月上旬に協議していた。
川崎区は例年通りの開催は難しいとして、冊子を活用した「紙上賀詞交換会」を企画した。冊子は現在作成中だが、主催者あいさつをはじめ、各町内会自治会の紹介、来賓の名前などを掲載し、年明けに関係者らに配布する予定だ。
主催する川崎区連合町内会の間宮鉦二会長は「このような状況で対面では会えないが、新たな形を模索した。例年、来賓としてお越しいただいている歴代区長も冊子にご登場いただく。誌面を通して新年の顔合わせができれば」と話す。
中止への理解求め
幸区賀詞交換会は主催する世話人会の10月12日の会議で全会一致で中止が決まった。例年出席している小倉中町内会の土倉護曜(もりあき)会長は「普段ゆっくり話せない人と会える貴重な機会がなくなるのはさみしい」と話す。世話人会の中川潔会長は「強行して万が一感染者が出て区役所機能を止めるわけにはいかない。どうかご理解いただきたい」と呼びかけている。
川崎区賀詞交換会は町内会自治会、行政関係者、地域団体、地元議員らが出席。今年は約300人が会場の川崎日航ホテルに一堂に会した。幸区は昨年、約290人が区役所に参集。両区ともに各関係者らがあいさつを交わし、親交を深める新年の一大行事となっている。
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