自動車などの積荷や車両内からものを盗む、車上ねらいが増えている。昨年1年間、市内で発生した車上ねらい160件のうち69件、全体の約43%を川崎区(川崎警察署・川崎臨港警察署管内)が占めた。今年に入り川崎区内では10日までに3件の被害が報告されており、警察は警戒を呼び掛ける。
川崎警察署によると、今年の3件のうち2件は夜間、駐車場に止められた車の窓ガラスが割られゴルフバッグが盗まれ、1件は配達中に車から離れた隙に車内からバッグを持ち去られたという。
昨年、川崎区内で発生した車上ねらいの約8割56件が川崎警察署管内。前年比2倍増だった。内訳はゴルフバッグ盗難が4件、作業中・配達中の車の被害が35件、他は自転車からの盗難だった。
ゴルフバッグの被害に遭った車はいずれもミニバンやステーションワゴンのような積まれたゴルフバッグが車外から見えるもの。犯行は屋外の月極やマンションの駐車場で夜間に行われており、窓ガラスが割られている。
作業中・配達中の車での被害は全て無施錠だった。工事現場に止められた車や、中には乗客の荷物を運んでいる間に被害に遭ったタクシーもある。車外から見える場所に置いていたかばんや財布などが盗まれている。防犯カメラの映像では自転車に乗った犯人が駐車中の車内を確認し、一度通り過ぎてから戻ってきて犯行におよぶケースが見られるという。
自転車の被害はスーパーやコンビニエンスストアの駐輪場に止めている間に、籠に置き忘れたかばんを盗まれるケースが多い。中には落としたのかもしれないと被害届を出さない人もおり、実態はもっと多いだろうと同署は見ている。
板垣武志副署長は「できればゴルフバッグは車には積まず、やむを得ない場合は何かをかぶせるなど、外から見えないようにしていただきたい。作業中・配達中の方は車から離れるときは必ず施錠をお願いしたい。ちょっとしたことで被害は防ぐことができます」と警戒を呼びかけた。
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