選択的夫婦別姓・全国陳情アクションが主催するオンラインイベントが2月14日に開催された。「SDGsってナニ?ジェンダー平等ってなぜ必要?in神奈川」と題して2030年までに目指すべき到達地点について、講演やパネルディスカッションを通して考えた。
サイボウズ(株)社長室フェローの野水克也さんが「SDGsが目指す《持続可能な社会》とは?」をテーマに講演。SDGsを「私達の子どもや孫の時代に豊かな地球、幸せな生活を残す取り組み」と解説した。環境や平等性、経済の視点があることを説明し、働き方の多様性などにも触れた。「子育てや介護などでフルタイムで働けない人の層の中には、実は優れた技術や知識を持った人がいる。出勤・退社時間や勤務日数、服装の自由などを認めることで、そういった人を取り込んでいくことが企業や経済の発展にもつながる」と話した。
鈴木馨祐衆議院議員(自民党)も登壇。「SDGsとジェンダー平等社会に向けて」と題し、党内での選択的夫婦別姓の議論の状況などについても解説した。
森喜朗氏の発言にも言及
選択的夫婦別姓・全国陳情アクション川崎支部を立ち上げ、活動している岡田恵利子さん(幸区在住)も後半のパネルディスカッションに参加し、進行役を務めた。パネルディスカッションでは東京五輪・パラリンピック大会組織委員会会長を辞任した森喜朗氏の女性蔑視ともとれる発言についても触れた。参加者らは「あってはならないこと」としつつ、議論の場での多様性について言及した。野水さんは「地位やバックグラウンドなどに関係なく意見を言える環境が大切。女性とか、高齢者とか立場に関わらず、事実と自分の解釈とを分けて議論する必要がある」と話した。
また、昨年12月に閣議決定された「第5次男女共同参画基本計画」から「選択的夫婦別姓」の文言が削除されたことについて、同アクションメンバーは「大変残念なこと。ジェンダー平等やSDGsに取り組む中で、しっかりと推し進めてほしい」と強調した。
岡田さんはイベントを振り返り「経済活動をまわしていくためにもジェンダー平等を進めることが大切だと実感した。選択的夫婦別姓の法制化に向けての活動はジェンダー平等への足掛かりになる。困りごとや悩みについても声を挙げ、伝えていくことが大切。今後の活動に生かしたい」と語った。
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