JR東日本横浜支社と京急電鉄は、コロナ禍での観光需要の落ち込みに歯止めをかけるため、共同企画「JR&KEIKYUふらっと列車旅(トレイン)」を打ち出した。川崎を横断する鉄道のライバル2社が垣根を越え、3月から6月末まで横須賀エリアと京浜臨海エリアでのキャンペーンを実施する。
JR東日本と京急電鉄は品川から横浜間を並走し、所要時間などでしのぎを削っている。コロナ禍での乗降者数減少などを受け、競合2社が手を組んだ。
JR東日本によると、元日から3日の川崎駅の降車人数は前年比41%減。京急は12月31日から1月3日までの全線利用者数が同48・5%減。初詣や帰省控えが影響したとみている。
JR東日本担当者は「鉄道事業や観光地で厳しい状況が続く中、互いに連携し観光を盛り上げていきたい」、京急担当者は「並走する両線が協力することで沿線の魅力を伝えていく」と企画への思いを語る。電車に乗って観光地を巡ってもらうことで需要の創出を図ることが狙いだ。
第1弾は横須賀エリア。緊急事態宣言解除後の需要回復を見据え、3月末まで実施している。同市と連携し、名物「ヨコスカネイビーバーガー」を両社の駅や車内広告などを利用して宣伝する。さらに、同市内の指定23店舗で飲食した人先着1万人にオリジナルコースターを進呈する。
第2弾は京浜臨海エリア
4月1日から6月30日までは第2弾の京浜臨海エリアのプロモーションを展開。「かながわ京浜臨海エリア 学ぶ・楽しむ電車でふらっとみんなの社会科見学(仮称)」をテーマに両社と京浜臨海部産業観光推進協議会が連携。産業観光施設などのコンテンツを中心に、沿線地域の魅力を紹介するキャンペーンを実施予定だ。
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