市政リポート 令和3年度予算の審査議会が開会中JR南武線連続立体交差事業も注視 川崎市議会議員(幸区) 野田まさゆき 自民党
現在、令和3年川崎市議会第1回定例会が開会されています。例年、第1回定例会は新年度の予算を審査する議会です。
新年度予算は、一般会計は8千2百8億円を超え、7年連続で過去最大規模に増加、特別会計(13会計)、企業会計(5会計)を合わせ1兆5千42億円超となりました。一方、歳入は、新型コロナウイルス感染症の影響により、個人市民税93億円減、法人市民税53億円減、固定資産税35億円減などの悪影響も出ています。また、過去厳しい財政状況の中でも全国20ある政令指定都市で唯一、国からの交付を受けられていなかった普通交付税が、6年ぶりに交付される見込みです。
早期の収束を目指す新型コロナウイルスの感染症対策や感染症による影響への支援、増大する社会保障、市民の生命を守る防災減災対策や都市基盤施設整備など、安全安心、川崎市の未来への成長を支える重要な施策の予算審査となり、しっかりと審査に臨んで参ります。
将来世代に残すインフラ遺産は整備を
昨年秋に突如浮上した大型投資的事業に関する今後の検討により、今月にも決まるはずであったJR南武線連続立体交差事業の極めて重要な手続きである都市計画決定が見送られました。その後、今定例会の市長の施政方針では、中原区の平間駅前踏切の部分対策には触れられたものの、残念ながら幸区の課題対策は具体的に示される事はありませんでした。
増大する予算やコロナ禍による税収減下においても、将来に残す地域経済発展の礎となる本事業の果たす役割は大きく、部分的・暫定的な対策ではなく、全踏切の除却は必須であります。
直近では平成30年に事業の支出見込額が示されています(表参照)。そこでは、本来、本事業などの推進に活用される市債も有効的に予定されており、近年の川崎市の予算規模や先に示した令和3年度予算などの規模からみて、十分に消化できるものであります。
新年度予算では、残念ながら表に示された令和3年度からの支出スキームでは計上されませんでしたが、近い将来の都市計画決定、事業認可取得、事業着手に向け、今後も市の動向を注視していかなければなりません。
要望実現の特殊詐欺対策も継続
以前より議会で要望し今年度に実現にこぎ着けた、高齢者等の特殊詐欺被害を未然に防止する「迷惑電話防止機器」の無料貸与が引き続き予定されました。令和2年度は募集時の貸与予定台数(750台)を上回る募集があり、市民の関心を集めた取組となり、検証を行い更なる拡大が求められます。
今後も安全安心な市民生活の確保に向け、取り組みを進めて参ります。
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市政レポート
議会運営委員会委員長 大都市税財政制度調査特別委員会委員長自民党 川崎市議会議員(幸区) 野田 まさゆき
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