発達障害のある子どもを持つ保護者で作る「星の子フレンズ」代表を務める 白石 裕子さん 川崎区大師本町在住 47歳
「個性」認める社会に
○…「自分の子どもが宇宙人のように思える」―― 。そんな思いから「星の子フレンズ」と名付け、発達障害のある小中学生の保護者の交流の場を仲間3人と作った。就学前は支援体制が整っているが、学校にあがると途端に相談できる場が少なくなるという。日々の悩みやグチを吐き出せるカフェを開催して3年目。情報発信を続ける中で、様々な相談も寄せられるようになった。「情報を得るためにも、息抜きのためにも人とつながることが大切。少しでも気持ちが軽くなれば」
○…長男の障害が分かったのは幼稚園のとき。言葉が伝わりにくいといった違和感はあったが、初めての子育て。「こんなものか」と思っていた一方で不安もあった。診断を受け、納得した部分と「障害」というフィルターがかかってしまったという気持ちもあった。周囲から批判されることも多々。「この子自身を見てもらえない」と悔しい気持ちを抱え、思い悩んだ時期を支えてくれたのはママ友や小学校の先生だった。担任からの「障害は関係ない」とのひと言に救われたと感謝をにじませる。
○…「真面目で殻を破れない性格」と自身を表する。高校時代に歌舞伎にハマり、大学では舞台美術を学ぶも「無難」の域を越えられない自分に劣等感があった。今、息子と接する中で日々、思いもよらない発想が垣間見える。「すごくうらやましく思うし、うれしい」と頬をゆるませる。
○…14年前、結婚を機に大師に移った。「外国人も多く感覚が一つじゃないところがいい」と話す。一方、区内には発達障害の団体や講座がほとんどないことに疑問を投げかける。「個性を貫ける人が生きやすい社会になれば」。相談できる環境が当たり前になることが、その第一歩だ。
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市政レポート
議会運営委員会委員長 大都市税財政制度調査特別委員会委員長自民党 川崎市議会議員(幸区) 野田 まさゆき
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3月15日