神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2021年5月14日 エリアトップへ

4月17日付けで川崎消防団団長に就任した 小松原 徹さん 川崎区旭町在住 73歳

公開:2021年5月14日

  • LINE
  • hatena

覚悟持ち、人のために

 ○…前団長から4月17日に団旗を引き継いだ。入団から約40年、出動した火災で亡くなった人や、焼け出されて途方に暮れる人の姿も見てきた。「消防団は遊びじゃない。人のために生きる覚悟が必要」と力を込める。交代式の日、団員には「自覚をもって自主的に考え、役割を果たす」ことを強く伝えた。

 ○…川崎区旭町で生まれ育った。今でもご近所さんからは「徹ちゃん」と呼ばれると照れ笑いを浮かべる。幼少期はとにかくやんちゃ。タケノコをくわえたまま塀から飛び降り、生死をさまよったこともあるとか。16歳で免許を取り、バイク一色の青春時代を送った。愛車のホンダCL72にまたがり街を走りまわった。「周りに心配かけて、やりたい放題だった」というが、町内会役員からの誘いで入った消防団の活動を通して意識が変わった。家族や友人、知り合いの命を守るという思いを抱き、徐々に「地域のため」と視点が広がった。「迷惑をかけた分、恩返しだね」

 ○…妻、息子夫婦、孫と暮らす。長男は父の背中を追って18歳で入団。かつて自身も務めた第二分団長として活躍する姿を見て「やっぱりうれしい」と父の顔だ。娘は国際結婚し、ドイツで暮らす。「最初はさびしかったけど、今はインターネット通信があるからいつでも顔を見て話せる」と、ドイツにいる孫から贈られた誕生日祝いの絵を手に頬をゆるめた。

 ○…大学時代、学費を稼ぐためふすまの配達のアルバイトを経験。「背広は性に合わない」とそのまま親方の元で働いた。25歳で独立し、現在も旭町で橘経師店を営む。日々の息抜きは妻との伊豆旅行だ。「妻がいなかったら今の自分はない」。仕事も、消防団の活動も常に支えてくれる妻への感謝は絶えない。

川崎区・幸区版の人物風土記最新6

中山 寛隆さん

川崎市制100周年記念で演奏する合唱団に携わる、川崎市合唱連盟の事務局長

中山 寛隆さん

高津区在住 36歳

4月26日

加藤 和男さん

3月19日付けで川崎警察署長に就任した

加藤 和男さん

川崎区在住 59歳

4月19日

斎藤 優貴さん

数々の国際ギターコンクールで優勝し、世界を舞台に活躍するギタリスト

斎藤 優貴さん

多摩区出身 26歳

4月12日

沖山 秀次郎(ひでじろう)さん

少年消防クラブ指導者として総務大臣表彰を受賞した

沖山 秀次郎(ひでじろう)さん

川崎区桜本在住 78歳

4月5日

佐藤 翠(みどり)さん

川崎市男女共同参画センター「すくらむ21」で居場所事業を担う

佐藤 翠(みどり)さん

東京都在住 32歳

3月29日

杉山 孝博さん

社会医療法人財団 石心会理事長を務める

杉山 孝博さん

幸区在勤 76歳

3月22日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook