幸区SDC「まちのおと」でコーディネーターを務める 岩川 舞さん 幸区鹿島田在勤 43歳
人が好き、まちが好き
○…ある学生からは「川崎の食材を使った交流会を開きたい」、保育経験者からは「読み聞かせや音楽で妊産婦の心の癒しが提供できる場を作りたい」―。今年1月、鹿島田のコミュニティカフェ内にオープンしたSDC(ソーシャルデザインセンター)「まちのおと」には日々、様々な相談が寄せられる。コーディネーターとして、その都度、市の機関や解決できる人、場所などを探して課題解決に取り組んでいる。人が好きで困っている人を見過ごすことができない性分。そんな強みをいかんなく発揮できるこの仕事を「天職だと思う」ときっぱり語る。
○…大阪府出身。中学1年の時、両親が離婚し、経済的にも厳しい生活を送った。フラワー業界を夢見ていたが専門学校への進学を断念し、大手自動車メーカーに就職。ただ、どうしても夢をあきらめきれず、21歳で上京。念願叶い、花屋に勤め、その2年後、納入先に引き抜かれる形で転職。15年仕事を続けていたが、子育てとの両立に限界を感じ、新たな挑戦を模索する中でこの仕事に出会った。
○…オープンして5カ月で相談は40〜50件に上るという。貧困や子育ての苦労、今までの仕事の経験など「自分の人生が全て生かせる」ことにもやりがいを感じる。「この仕事は1、2年で結果が出るものではない。長い目で見て、気が付いたらいろんな人が知り合いになっていて、みんなが暮らしやすいまちになっていれば」と夢を語る。
○…夫、中1の長女、小4の長男の4人家族。花は今も生活には欠かせない。疲れている時に花束をつくったり、庭の土いじりをしていると心が落ち着く。旅も好き。コロナ以前は家族で週末ごとに旅行やキャンプによく出かけていた。今は自粛中だが「温泉は最高」と笑顔。
|
|
|
|
|
|
4月19日
4月12日