川崎大師のお土産の定番となっている「久寿餅」を製造販売する「住吉」と大師地区を拠点に活動する地域団体「大師ONE博(わんぱく)」が新商品を共同開発する「Hack―O(ハッコウ)プロジェクト」をスタートさせた。プロジェクト名は久寿餅の「発酵」と、20年間新商品がなかった過去をたたき切る(hack)意味をかけたもの。
住吉は1917年(大正6年)創業で川崎大師平間寺の山門前に店を構える。同社の森明弘社長は「これまでも新商品開発に取り組んでみたが、定番となるものを生み出せなかった。自分たちだけのスキルでは難しいし、プロに丸投げでは資金もかかるし、身にならない。今回のプロジェクトでしっかり学び、自分たちの仕事に誇りをもてる取り組みにしたい」と意気込む。
大師ONE博の杉谷昌彦共同代表は「客寄せのために奇をてらうのではなく、『住吉』を過去から分析し、伝統と理念に根差した商品開発をしていきたい。そのうえで新しいブランドを打ち出せればと思う」と話した。
6月9日の第1回目のミーティングには住吉から7人、ONE博からはヤフーのデザイナー、NEC玉川プロボノ倶楽部のメンバーなど専門知識を持つ10人が参加。今後、8月下旬まで5回ほどワークショップなどを行う予定。
森社長は「大師に来るお客さんを楽しませられるような新商品にしたい。年内に開発し、次の正月の目玉になれば」と話した。
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