川崎区砂子を拠点に世界的に活躍する書家の叶春華さんが今年に入り、パリ・ルーブル美術館の世界遺産登録30年記念「アルチスト ブリリアント」(光り輝く偉大な芸術家)の称号を贈呈された。7月7日から11日には、アートガーデンかわさき(川崎区駅前本町)で出品作品を展示。叶さんは、新境地に達した心境を語った。
新たな評価を得た「華」は、明朝体や行書体のエッセンスが加わったアート。叶さんは「これまで書いたことのない世界を表現し、一字で華やかにしたかった」と、作品にしたためた思いを語った。華は、自身の書号でもあり、主宰する「華心会」にも使う思い入れのある文字だ。
叶さんは、様々な墨の濃淡や多彩な線と空間美で独自の世界を表現。ドイツ・ベルン教会に作品が収蔵されるなど、世界的に名声を得ている。書家として円熟味を増す中、「気張らずに、これが本当の私」という心境で書き上げた。完成した作品を前に叶さんは「知らず知らず、他人の評価を気にし、うまく書こうとしていた自分がいた」。「アルチスト ブリリアント」の知らせはそんな矢先のこと。作品はポストカード化されルーブル美術館に所蔵。新境地に達した叶さんは「これからどういう字を書くのか、自分でも楽しみ」と笑顔を見せた。
川崎区・幸区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
マリエンで茶道教室4月19日 |
|
|