大師・田島支所の建て替えと機能再編に向け、活用法などの検討を進める市主催の「まちの使い方ラボ」のキックオフイベントが7月22日、大師公園と大師支所で開かれた。企画は市民参加型で、「やってみたいまちの使い方」を実験的に行う全5回のプログラム。初回は大師公園での「遊び場実験」と、まちづくりに取り組む(株)グランドレベル代表の田中元子さんの講演の2本立てで行われ、500人を超える人が参加した。
「移動式子ども基地」公園に登場
大師公園には「川崎あそびラボ」として移動式あそび場全国ネットワーク代表の星野論さんによる「移動式子ども基地」が登場。鍋底などを叩いて音を出す楽器や、さまざまな形の段ボールを自由に組み立てるブースなどユニークな遊びに子どもたちは夢中になった。
「自然と人が集う空間づくりを」
田中さんは冒頭で、「このまちらしさ」とは、歴史的建造物や地元の有名人などではなく、「この街に暮らす人らしさ」と熱弁。実際に手掛けたまちづくりの実例を示しながら、「自然と人が集う空間作り」の重要性を解説した。施設などのハード面はもちろんだが、「そこで何をやるかも大切」と話す。参加者らに「あなたがやってみたいことイコールあなたにしかできないこと。好きなことだからおもしろくなる、その観点を忘れないでほしい」と呼びかけた。
参加者からは「話を聞いて人が集まる仕掛けがキーワードだと感じた」「枠にとらわれがちだが、自由な発想でいいんだと思った」「行政の施設の中でどれだけできるのか、これから考えていかなければならない」といった声が聞かれた。講演後は地元で活動する市民団体の紹介やトークセッションも行われ、意見が交わされた。
今後は、12月までかけて企画を立ち上げる上でのポイントを学ぶゼミや、実験の実施に向けた準備などが進められる。
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