ストリートミュージシャンらの演奏の場として川崎砂子会協同組合が主催する「いさご通り街角ミュージック」が昨年12月26日の開催で通算回数300回を超え、その後も回数を伸ばしている。昨年3月に新型コロナウイルス感染拡大による1回目の緊急事態宣言が出されてから同年9月まで中止を余儀なくされてきたが、10月以降、感染予防対策として会場を川崎信用金庫本店ビル隣接の「かわしんふれあい広場」から、ソーシャルディスタンスを確保しやすい、川崎競輪場のイベントステージに移して継続してきた。同組合の武藤聰宏理事長(75)は「これまで続けてこられたのは、場所を貸してくれた川崎信用金庫、川崎競輪場の厚意と、設営を手伝ってくれる商店街役員、出演ミュージシャンがまちを盛り上げようという同じ気持ちを持ってくれているからだと思う」と感謝を口にする。
登録は472組
同イベントは2009年3月に第1回目を開催。当時、川崎駅前などで活動していたストリートミュージシャンが警察から注意されたりする状況があり、そうしたミュージシャンに演奏の場を提供することを目的にスタートした。
音楽好きな武藤さんはピアノやギターの弾き語りだけでは満足できず、第1回目は自ら交渉し、洗足学園音大出身のバイオリニスト、ジャズのデュエット、Jポップの3組が出演した。今では毎回10組以上が出演し、Jポップ、ジャズ、ボサノバ、R&B、ラテン、津軽三味線、長唄、演歌、歌謡曲など多岐にわたるジャンルのミュージシャンが472組登録している。「色々な音楽のミュージシャンに演奏の場を提供することで応援しようということだが、聴く人たちが逆に応援されることもあると思う。殺伐としたイメージのある川崎のまち中で音楽を楽しんでもらって、ひとときゆったり過ごしてもらえらたと思う」と参加を呼び掛ける。
長く続けてきた中で、緊急事態宣言が出て、既に出演が決まっていたミュージシャンに中止を伝えた時が一番辛かったという。逆に嬉しいことは若いミュージシャンがプロミュージシャンの演奏を見て、「ここに出るのは勉強になります」と言われることだという。
「300回はあくまで通過点。後継者の課題もあるが、出来る限り続けていきたい」意気込む。
日程はブログ参照。
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