神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2021年9月17日 エリアトップへ

市民ミュージアム取り壊し 日程は未定 移転再建へ

文化

公開:2021年9月17日

  • LINE
  • hatena
現在休館中の同館
現在休館中の同館

 川崎市市民ミュージアムが等々力緑地(中原区)から姿を消す――。令和元年東日本台風で被災し、約2年にわたり休館中の市民ミュージアムの取り壊しが、8月30日の川崎市議会文教委員会で報告された。日程や詳細は未定。再建は「移転ありき」で検討され、跡地利用については「等々力緑地再編整備実施計画」内に組み込まれる。

 浸水被害を受け川崎市は、同館の被災後の方向性を検討するため昨年7月に「市民ミュージアムあり方検討部会」を設置し、外部有識者らで議論を進めてきた。同部会は、立地や構造耐力などの観点から新施設は「現施設・現在地でのミュージアム機能の再開は行わないこと」「被災リスクのできるだけ少ない場所に設置すること」を市長に答申していた。

 市担当者によると、取り壊しは決定したが時期や工程は未定で、入口前の広場に設置されているトーマス転炉や館内にある手塚治虫らが手掛けたオブジェなどの対応も決まっていないという。

 同館に作品32点を収蔵し、31点が被災した日本画家の大矢紀さん(85/麻生区在住)は取り壊しは「仕方ない」とし、「立地を決めた当時の方々の認識が甘かったということ。行政職員の中に芸術展示のプロがいなかったのでは。収蔵庫が地下にあったことは論外だが、地上階にある郷土史展示はこどもたちのためにも残してもよいのでは」と話す。

「基本的考え方」公表

 川崎市は検討部会の答申を受けて8月30日、移転・再建に向けた「新たな博物館、美術館に関する基本的な考え方(案)」を公表。博物館と美術館を融合したミュージアムとしての再建を前提として検討すること、被災リスクの少ない場所への設置などが示された。

 市は今後、2022年度以降に「基本的な考え方」に基づく「基本構想」を策定した後、時期などを具体的に示す「基本計画」を策定するとしている。

 9月末まで「基本的な考え方」について意見公募を行っている。詳細は市ウェブサイト(https://www.city.kawasaki.jp/250/page/0000131838.html)で確認を。
 

川崎区・幸区版のローカルニュース最新6

若者文化推進など追加

ふるさと納税の活用事業 川崎市

若者文化推進など追加

4月19日

川崎大空襲、悲劇を後世に

さいわい歴史の会

川崎大空襲、悲劇を後世に

延命寺で慰霊の会

4月19日

川崎消防団長に村上氏

川崎消防団長に村上氏

南町で交代式   

4月19日

マリエンで茶道教室

初代市長石井氏を語る

市民団体企画

初代市長石井氏を語る

中原区でシンポジウム

4月19日

生地を募集中

生地を募集中

河原町 すずらんの家

4月19日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook