全国防犯協会連合会防犯栄誉銅賞を受賞した 浦野 一吉さん 川崎区池上新町在住 73歳
好きなまちに貢献したい
○...地域の困り事に真正面から向き合う。東日本大震災を契機に一人暮らしの高齢者や要支援者の見守り活動を始めた。祭りの夜にいつまでも帰らない子どもがネグレクトを受けていたと知り、居場所作りのために学習支援を町内会館でスタートさせた。結果的に詐欺防止や子どもの非行防止につながり、防犯の全国表彰を受けた。持論の「犯罪抑止はコミュニケーション」が実を結んだ形となった。
○...子ども会野球部や商店街の人たちなど、地元に育ててもらった思いが強い。「恩返しのつもり」で、30歳から子ども会野球部監督、40歳からは青少年指導員、体育指導員などを務めた。今も保護司、町内会長として地域活動に取り組む。かつて野球部で指導した子どもが、教える立場になっていたり、保護司として面倒を見た子が、子ども連れで「お元気ですか」などと声を掛けてくれる。「活動を続けてきてよかった」と実感できる瞬間だ。
○...川崎区出来野出身。小学3年で池上新町に移り住んだ。藤崎小、川中島中、市立川崎商業高(現幸高)と地元校に進学。大手電気機器メーカーの系列会社に長く勤務したが、「いつかは自分で会社経営をという気持ちと、地域活動に割く時間が欲しかった」と52歳で独立した。旅行に行けないなど家族には迷惑をかけたが、理解してくれたことに感謝する。
○...49年間連れ添った妻に先立たれ、今は1人で生活。「やっぱり寂しい」が、月に一度、かわいい孫娘が遊びに来てくれると目を細める。仕事に地域活動に忙しい日々を送るが会合の流れで行くカラオケで息抜き。座右の銘「粉骨砕身」の言葉通り、健康なうちは地域貢献するつもりだ。「あと5・6年は頑張りたい」と意気込む。
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4月19日
4月12日