「さりげない親孝行をしたい」。大師小6年の柴田二朗さんが7月に商店街に掲出された七夕飾りの短冊に書いた願い事が、大師地区を拠点に活動する地域団体「大師ONE博(わんぱく)」の協力で叶えられた(願い事プロジェクト)。
二朗さんは、母親の紗知さん(38)に日頃の感謝の気持ちを伝えるために、自分が考案したパンと、紗知さんの好物のカレーライス、久寿餅をサプライズで贈ろうと企画。ONE博メンバーが地域の商店から協力店を探し、二朗さんが自分で依頼をした。
12月7日、二朗さんはごりやく通りの「パン屋工房 麦びより」で、紗知さんが好きなフランスパンにあんこをサンドし、きな粉をふりかけたオリジナルパンを用意。仲見世通りの「川崎大師 松山」でカレーライスを購入。サプライズ会場となる大師町町内会館では久寿餅製造販売の住吉の森明弘社長の手ほどきを受けながら、久寿餅を型抜きし、秋の自然の中でウサギの親子が遊んでいるイメージの盛り付けをした。
紗知さんが会館に到着すると、ONE博メンバーが企画趣旨を説明し、食事タイム。「パンは商品化したら絶対売れると思う」と絶賛し、笑顔で頬張った。食後には二朗さんから初めての手紙が渡された。「こんなことをしてもらえる母親はそういないと思う。私の子どもに生まれてきてくれてありがとうと言いたい」と喜んだ。
二朗さんは「夏休みから頑張って準備してきた。思った以上に喜んでくれてうれしい」と満足顔だった。
当日の模様は同団体のユーチューブチャンネルで来年1月公開予定。
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