第57回神奈川県看護賞を受賞した 八木 美智子さん 川崎区藤崎在住 60歳
溢れる看護魂
○…長年にわたり看護師としての業務に励み、顕著な功績をあげたとして、5月13日に栄誉を手にした。「大好きな看護師の仕事を無我夢中でしてきただけ」と謙遜するが、「関わってきた地域の人や、自分を成長させてくれた人たちが喜んでくれるならうれしい」と笑顔を見せる。
○…やりたい仕事が見つからず、高校卒業時に友人に誘われて看護学校に進学。なんとなくの進学だったが、実習で患者と向き合い、それぞれに違う対応、支援の仕方を工夫するようになると、その奥深い看護という仕事に魅了された。新人の頃、大手術の後に食事をとることが困難だった韓国籍の患者にキムチを買っていくと、食べられるようになったことがあった。「なんとかして元気になってもらいたかった。看護には限界がないんですよ」と今もその思いは変わらない。
○…勤務先の川崎医療生活協同組合ではグループ全体の病院、診療所、訪問の看護師を束ねる、法人統括看護部長を務める。同時に「お元気ですか訪問」として、90歳以上の一人暮らしを訪問するなど、地域の健康づくりにも取り組んでいる。川崎市看護協会では副会長を任せられ、「医療的ケア児をどう支援していくかや、訪問看護ステーションを強くしていく」ことに尽力する。
○…山形県出身。子どもの頃から「みっちゃんと遊ぶなら安心」と友達の親から信頼されるしっかりものだった。児童会や生徒会役員も務めるなど、リーダー的要素は当時から持ち合わせていた。川崎フロンターレの熱心なサポーター。娘がきっかけでファンになったが、正月の天皇杯の応援で家族を置いて一人で大阪に行ったこともあるほどのめり込む。人の目は気にならない。「私は自由人なので」と笑う。
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4月19日
4月12日