川崎区の大師公園内にある中国庭園「瀋秀園(しんしゅうえん)」が今月で開園30周年を迎える。公園管理者によると、近年はコスプレーヤーたちの撮影スポットとして注目を集める中、「地域住民へのさらなる認知度向上にも力を注ぎたい」と語る。30日からは記念イベントを開催。今後は定期的に催しを行い、開園当初の庭園復元にも着手。「より中国らしい、親しみある園にしていきたい」と意気込む。
瀋秀園は1987年、川崎市と中国・瀋陽市の友好都市締結5周年を記念して造られた中国式自然山水庭園。名称には「瀋陽のすばらしい景色を集めた庭園」との意味が込められている。
敷地面積は4300平方メートルで園内の建物に使用されている瑠璃瓦、木組、獅子像は瀋陽市から寄贈された。
大師公園を管理する(株)石勝エクステリアの常松千佳さんによると、2015年度の同園の入場者数は8万2650人。川崎大師参詣とあわせて訪れる観光客の姿が見られ、近年はアニメなどのキャラクターに扮したコスプレーヤーたちの撮影スポットとして愛好家の間で知られているという。一方で「園の読み方が分からない」「設立経緯を知らない」との声が寄せられていることから「今後は認知度の向上に注力したい」とも常松さんは語る。
9月30日から10月8日にかけて行う30周年記念イベントは第一歩。常松さんによると、季節ごとに定期的に催しを実施。また、開園当初の景観復元にも着手し、ヤナギや中国の国花である様々なボタンの品種を植え、中国情緒を感じてもらう園にするとしている。
30周年記念イベントは次の通り。▽9月30日(土)=中国琵琶・二胡演奏(午後1時20分)、アコーディオン演奏(午後2時40分)、大師中学校吹奏楽部演奏(午後3時30分)
▽10月1日(日)=吹奏楽・オカリナ・ギター・コーラス演奏(午後1時)、アンサンブル長十郎演奏(午後3時)
▽10月7日(土)=瀋秀園スケッチ(午前10時・要事前申込、定員15人)、オリジナル缶バッジ作り(午後1時)▽10月8日(日)=瀋秀園ガイドツアー(午前10時、午後1時30分・要事前込み)、バルーンアート(午前10時30分、午後1時30分)、シャボン玉飛ばし(午後2時)などを行う。
問い合わせ、申し込みは大師公園管理事務所(【電話】044・276・0050)へ。
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