NPO法人はたらくらすを設立した 石渡 裕美さん 幸区北加瀬在住 39歳
みんなも私も輝きたい
○…親子向けワークショップやハンドメイド講座、夢見ヶ崎を舞台にした絵本の制作、個人事業主や地域住民が参加するコミュニケーション勉強会と、活動は多岐に渡る。根幹にあるテーマは「学び」だ。人々がそれぞれの個性を生かして働き、暮らし、学ぶことで成長していける町を作りたい。そんな思いを込め昨年11月、「はたらくらす(働く、暮らす、クラス)」を設立した。
○…体育大学時代、飛びぬけた才能を持つ人が周囲にたくさんいた。一方で、自分の専門種目以外は全くできない人も少なくなかった。こうした中、苦手種目に悪戦苦闘する学生がいればその種目が得意な級友たちが練習に付き合い、彼らが困った時にはまた別の学生がサポートした。「個々が好きなことや得意なことを学び、突き詰めればそれが誰かの助けになり、組織がより良くなる」。そう実感した。子どもが生まれ、2009年には自主保育を立ち上げた。子どもたちが自分の気持ちを素直に表現しながら人間関係を学んでいく姿や、大人たちが意見を出し合い、信頼関係を築きながら活動を運営していく姿を間近で見た。「こういう体験を地域の皆ができたら」と思いを深めた。
○…夫と3人の子どもの5人家族。休日は家族で釣りやダイビングを楽しむ。小学5年生の長男は幼稚園の頃から魚をさばいており、今では大人顔負けの腕前。「せっかく培った技術。どこか外で披露する機会をあげられたら」とほほ笑む。
○…団体は産声をあげたばかりだが、子ども、大人関係なく好きなことを学び育む姿を見て「個性を大切にするという思いを持ち続けて良かった」という。これからも活動の幅を広げ、仲間を増やし「いつか町の学び舎をつくりたい」と夢を膨らませる。
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4月19日
4月12日