幸区役所が区内の公園などにこいのぼりを泳がせるために、家庭で使わず、眠っているこいのぼりを譲ってほしいと呼びかけている。募集期間は3月29日(金)まで。
担当者は「幸区は子育て世代が多く、子どもの人口も増えている。区として子どもたちの健全育成をしかけたい。住宅事情でこいのぼりを上げるのが難しくなっていることもある。地域の活動団体と連携しながら、今年だけでなく、継続的にやっていきたい」と話す。
4月中旬から5月連休明けくらいまで、夢見ヶ崎公園(南加瀬)、御幸公園(東古市場)、南河原公園(都町)などの大型公園や区役所庁舎であげることを予定している。ゆくゆくは区内の保育園などとも連携をしたいという。
「お譲り頂いたこいのぼりはどこで上げられるかなどもお知らせします。みなさんの思いをつなげるこの企画にぜひご協力を」と呼びかける。
受け渡し方法など、詳細は幸区役所まちづくり推進部企画課(【電話】044・556・6612)まで問い合わせを。
先駆けはさいわい加瀬山の会
区内では5年ほど前から夢見ヶ崎公園の広場で、公園内の樹木や花壇を管理しているボランティア団体「さいわい加瀬山の会(成川七郎会長)」が4月中旬から5月中旬までこいのぼりを泳がせている。
きっかけは成川会長が100円均一ショップで買った小さなこいのぼりを公園内に置いたところ、散歩に来た近所の保育園の園児たちが大喜びしたこと。「もっと喜ばせてやろう」と思い、自宅や親戚宅に眠っていた大きなこいのぼりを上げるようになった。
天候のことを考えてこいのぼりは毎日上げ下げをする。大変な作業だが、続けているうちに朝のラジオ体操で集まっている人たちが手伝ってくれるようになるなど、思わぬ交流も生まれた。「楽しんでやっていると自然に周りに人が寄ってくるんだよね」と笑顔で語る。
実は今年はこいのぼりを上げることをやめようと考えていた。もともと古かったこいのぼりは傷みがひどく、何度も修繕してきたが、限界が近かったという。
その矢先、区からこいのぼりを集める活動をするので、協力をしてくれないかとの話があった。
「区から話をもらった時は嬉しかったね。子どもたちの喜ぶ顔が楽しみで仕方ない。またやる気になったよ」と今から4月が待ち遠しい様子だった。
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