川崎Ｆ　ＡＣＬ（アジア・チャンピオンズリーグ）出場決める サポーター歓喜に沸く

　２０１３年のサッカーＪ１リーグ最終節が12月７日行われ、川崎フロンターレは優勝のかかった横浜Ｆ・マリノスとホームの等々力陸上競技場で対戦した。川崎Ｆは１対０で勝利、３位に順位を上げＡＣＬの出場権を手に入れた。

　川崎Ｆは、前節を終えた時点で５位。優勝の望みは消えていたものの、他チームの結果次第では、ＡＣＬ（アジア・チャンピオンズリーグ）への出場が叶うとあって、横浜Ｍ戦では勝利が求められる大一番となった。

　ＡＣＬはアジアのクラブチームにとって最も権威のある大会。優勝チームは世界ＮＯ・１を決めるＦＩＦＡクラブワールドカップの出場権を得ることができる。

　この注目の神奈川ダービーには今季最多の２万１５１人がつめかけた。試合は、前半は均衡した展開だったが、川崎Ｆが後半、中村憲剛選手、大久保嘉人選手、大島僚太選手、レナト選手と攻撃陣全員がボールをつなぎ先制。この１点を最後まで守り抜き勝利した。ゲームキャプテンの中村選手は「このようなビッグゲームを気持ちで勝ち切れたのは大きな経験になる」と喜んだ。

　川崎ＦがＡＣＬに出場するのは４季ぶり４度目。日本代表の川島永嗣選手、ストライカーの鄭大世（チョンテセ）選手が移籍した10年以降は出場権を得ることができずにいた。サポーター歴５年の齋藤香奈子さん（中原区在住）は「ここしばらく苦しいシーズンが続いていた。ＡＣＬ出場が決まって嬉しい」と話した。

　試合後には、13年間川崎を支えてきた伊藤宏樹選手（35）の引退セレモニーが行われ、「満員のスタジアムでプレーできて幸せ」と感謝の言葉を述べた。