県私立学校教育功労者表彰を受賞した 志村 雄治さん 白山幼稚園理事長兼園長 63歳
遊び・体験から学びを
○…私立学校教育の振興に尽力した人に贈られる「神奈川県私立学校教育功労者表彰」。市幼稚園協会の研修部長や県幼稚園連合会の研究部長を務めるなど長年幼児教育の振興に寄与した功績が認められて受賞した。「これまで子どもたちのためにやってきたことが認められたことは素直にうれしい」と率直な気持ちを打ち明けるとともに「家族や園の先生たちにも感謝したい」と、ともに歩んできた仲間への感謝の気持ちを忘れない。
○…大学卒業後、大手電機会社に就職するも23歳の時に園長だった父親が病気で他界。後を継ぐかたちで、幼児教育の世界に飛び込んだ。園長就任時の園は満杯状態。そんな中での就任に「戸惑うことばかりで当時の先生たちにはきっと迷惑ばかりかけていた」と苦笑い。しかし、研究熱心な性格もあり、実務経験を積みながら、空いた時間で教育に関する文献を読み、他の園に勉強に行くなどして力をつけ、今では大学や大学院で講師を務めるまでに。「自分でもここまでできるとは思っていなかった。幼児教育が肌にあっていたんでしょうかね」
○…中原区出身。子どものころから活発な少年で、毎日、日が暮れるまで友人と蝉取りや川遊びなどをして楽しんでいた。そうした遊びや体験が大人になった今でも記憶に残っていることから、同園では体験型の教育を大切にしているという。「特に餅つきやコマ回しなど日本のよき文化を継承するような体験学習を園児にさせていきたい」
○…旅行好きで、夫人と全国各地の通行手形やコップを集めることが趣味。またオリンピックを見に行くのも好きで、これまで日本で行われた東京、札幌、長野オリンピックはもちろん、北京やロンドンにも足を運んでいるという。「真剣勝負の場の一瞬、一瞬にドラマがある。その空気がたまらない。7年後の東京オリンピックにも絶対に見に行きたい」。夢は膨らむ。
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