被災地の声に耳傾続ける 河原町在住・倉島康雄さん
相手の目を見て、ただただ話に耳を傾ける「傾聴」。孤独感や不安を軽減する効果があるとされ、震災直後から被災地でも積極的に取り入れられてきた。
発災から3年が経った今、そのニーズが再び高まっているという。「仮設住宅から出ていく人が増えた分、取り残される人も出てきた。被災地で『傾聴』を必要とする人は、むしろ増えている」。市内の傾聴ボランティアサークル「三輝会」所属の倉島康雄さん(63)は岩手県沿岸部での傾聴活動をそう振り返る。
倉島さんは震災直後、偶然ラジオで被災地での傾聴活動について知って興味を持ち「三輝会」に入会。昨年4月から、被災地での活動を開始した。自費で電車を乗り継いで現地入りし、盛岡のボランティア団体と合流。大槌町、釜石市、山田町で仮設入居者を対象に活動を行っている。「できる限りは続けていきたい」。自費での訪問活動は今後も続けていく予定だ。
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