4月1日付で幸消防署長に就任した 村上 公憲さん 横浜市在住 58歳
地域力で防災力強化を
○…春の人事で第19代幸消防署長に就任した。初めての署長職に「区民や署員の命を預かったような思い。重責を感じている」と身を引き締める。就任後は消防団や行政、外郭団体などの関係機関と意見交換を交わし、連携を深めてきた。「消防署だけでは地域の安心と安全は守れない。警察や自主防災組織の皆さんと情報交換しながら、なって区民の安全と大切な財産を守っていきたい」と意気込む。
○…岩手県出身。大学卒業後、民間企業に就職するも「人の役に立つ仕事がしたい」と1年半で退社し、79年に入庁した。中原署からキャリアをスタートさせ、現場を中心に活躍。多摩消防署警防課長や中原消防署副署長などを歴任した。前任の市消防局施設装備課では、災害現場に必要な装備等の配備に尽力。常に現場の署員の声に耳を傾け、設備や装備の充実を図ってきた。「現場が安全に働きやすくなるのが最優先。幸署でも現場の署員の声に耳を傾け、働きやすい職場環境を作れたら」
○…息抜きは、夫人とのハイキング。署長就任以降は、多忙で行けてないというが「時間ができたら、景色のいいところに行きたいね」と笑みを見せる。その他にも、ガーデニングやジョギングなど、休日は外で体を動かすことが多い。「いつまた現場に出るか分からないですから。体を動かして準備しておかないとね」
○…加瀬出張所の所長を務めて以来15年ぶりの幸区勤務。特に駅前は、大型商業施設やマンションが立ち並ぶなど、当時とは景観が大きく変わっているというが「しっかり地域の特性を把握して防災力の向上を図っていく」と言葉を強める。今後発生が予想される首都直下型地震に対しては、「減災には地域との連携が不可欠」との見解を示す。「防災の原点は地域にある。特に大災害時は地域間のつながりが重要。顔の見える関係作りのサポートができたら」。地域力向上へ様々なアイディアを出していく。
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