児童虐待相談、通告件数 過去最多の1576件 川崎市「市民の意識向上が一因」
川崎市は5月23日、2013年度に川崎市内の児童相談所3カ所に寄せられた児童虐待相談、通告件数の集計を発表した。相談、通告件数は前年度と比べ27%増の1576件で1996年の統計開始から最多となった。
川崎市内3カ所の児童相談所に寄せられた相談、通告件数は昨年度1576件。種類別に見ると、言葉の暴力などによる心理的虐待が890件(前年比36・1%増)と最も多く、次いで育児や養育を放棄するネグレクトが349件(同38・5%増)、身体的虐待の316件(同1・0%増)、性的虐待21件(同16・7%増)だった。
虐待者は実母が833人で最も多く、次いで実父が651人、実父以外の父が63人、実母以外の母が7人、その他が22人だった。
区別では川崎区が347人、幸区が164人、中原区が201人、高津区が235人、宮前区が245人、多摩区が222人、麻生区が131人だった。
市民・こども局では「2013年度から『川崎市子どもを虐待から守る条例』が施行されたことで、市民の意識の高まりが件数増加につながった。特にネグレストや心理的虐待が発見されやすくなったようだ」と話している。
また、先月末に厚木市のアパートで男児が白骨遺体で発見された事件を受け、「今後、児童相談所や教育委員会とも連携し対策を練っていきたい」としている。
市では児童虐待防止センターで24時間相談等を受け付けている。【フリーコール】0120・874・124
|
|
|
|
|