神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
幸区版 公開:2014年9月26日 エリアトップへ

市民団体が基金設立へ 活動資金集めに新たな風穴

社会

公開:2014年9月26日

  • LINE
  • hatena

 市民基金を設立して市民活動を財政的に支援――。こんな仕組みを普及させようと、市内の市民グループが財団法人の設立を目指して準備を進めている。高齢者や障害者、子育て支援などに取り組む活動の資金づくりに新たな風穴を開けようという試みだ。

かわさき市民しきん

 「現在の市民団体は資金集めや人材の確保など、負担も多く消滅してしまう団体も少なくない」

 そう話すのは「かわさき市民しきん」設立準備会代表の広岡希美さん。同会は、市民活動を支援するNPO法人ぐらす・かわさきの講習会をきっかけに大学教授やNPO法人関係者、学生ら11人が集まり、今年6月に発足した。

 同会が立ち上げる基金「かわさき市民しきん」では3つの寄付の仕組みを提案している。「テーマ提案型プログラム」は寄付する市民側の提案を取り入れながら、市民の課題解決を支援する仕組み。寄付だけでなく、活動への市民参加を促す目的もある。「事業指定プログラム」は寄付の対象となる活動を基金側が市民に広報し、市民側が共感した活動に対して寄付する仕組み。「冠(オーダーメイド)プログラム」は活動やイベントの名称に寄付する市民や企業の思いを反映させる仕組みで、地域貢献の積極的な企業からの協力を得たい考えだ。

 「市民しきん」を普及させるため、市内で定期的にマーケットを開催し、専用ウェブサイトの運営にも取り組むという。

 来年4月を目途に寄付金に税制上の優遇措置が受けられる公益財団法人の設立を目指す。当初の運営資金としては約500万円集めたいという。

 広岡代表は「市民活動を応援したいがどこに寄付していいかわからないという潜在的な寄付者や身近な暮らしの充実のためにお金を使いたいという方などの掘り起しをやっていきたい」と話している。

会議所で設立イベント

 同会は10月5日(日)に設立に向けたイベントを川崎商工会議所で開催する。午後2時から4時まで。参加費は無料だが申込みが必要。先着100人。講演会のほか、事業計画の説明なども行う。広岡代表は「支援をしたい方、されたい団体、興味がある方などぜひ参加してほしい」と話している。

 詳細に関する問い合わせは、同準備会(【電話】044・872・9325)へ。

幸区版のトップニュース最新6

南武線が90周年

JR東日本

南武線が90周年 社会

川崎〜登戸駅間で記念企画

2月24日号

リノベで空き家・創業者支援

川崎市

リノベで空き家・創業者支援 社会

スクールや検討会など開催

2月24日号

先見性高い継続事業充実を

幸区17年度事業

先見性高い継続事業充実を 社会

「他区の手本となるよう尽力」

2月17日号

福田市長らに請願書提出

ミニたまゆり子ども議会

福田市長らに請願書提出 社会

児童目線の町づくり議案

2月17日号

条例制定求めアピール

ヘイト対策

条例制定求めアピール 社会

斎藤文夫さんらが登壇

2月10日号

子育て支援に重点

川崎市2017年度当初予算案

子育て支援に重点 政治

過去最大規模7,088億円を計上

2月10日号

あっとほーむデスク

  • 9月18日0:00更新

  • 7月11日0:00更新

幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2017年2月24日号

お問い合わせ

外部リンク