幸区多文化共生推進事業実行委員会の実行委員長を務める 池田 恵子さん 新塚越在住 56歳
外国人と地域の繋ぎ役に
○…区内に住む外国人と日本人の交流を目的とした「多文化フェスタさいわい」の実行委員長として8日、多文化共生のフェスタを成功させた。外国人を含む約10人の実行委員と共に、準備を進めてきた。「昨年より来場者が多く、賑わっていた。外国の方も自分たちの文化を一生懸命紹介していましたね」と自身も楽しみながら、母親のような目で仲間を見守った。「コミュニケーションを図りながら一緒に準備することも大切ですね」
〇…外国人の支援を始めたのは、英語を学ぼうとアメリカに留学した際、外国人をサポートするシステムが充実しており、外国人である自分を地域と繋げてくれた経験などがきっかけ。1993年から市民館の日本語学級のボランティアに携わり、日本になじめない子育て中の外国人を支援した。96年幸国際子育てグループ・トントンを結成。気づけば20年近く子育て支援に従事してきた。「初期のころのメンバーの子どもが結婚していたりしてね。そういう人たちとの交流も未だに続いています」と優しく微笑む。
〇…高知県の出身。高校卒業後、大学進学のため、東京へ。結婚後、川崎に住み3人の子どもに恵まれた。「性格は内向的かな。でも土佐の女だから芯は強い。曲がったことは嫌いです」ときっぱり。「委員長と言っても私はコーディネーター役。みんなが交流したり、ありのままの自分を表現できる場作りを心掛けているだけ」と自分なりのリーダー像を実践している。
〇…「外国の方はコミュニケーション能力がとても高く、学ぶことが多い。私のエネルギー源になっている」と多文化共生の魅力を語る。今年度中には多文化マップも作成。魅力ある場所や災害時の情報ステーション等を盛り込もうと試行錯誤する毎日だ。「外国人と地域を結び付けることが私の役目。誰もが秩序を守りながら自分らしく生きていける地域になればいいな」
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