2013年4月から進められていた幸区役所の新庁舎がこのほど完成。5月7日から運用が開始される。新庁舎は、防災、環境、地域コミュニティの3つの機能を充実。地域の拠点施設として大きな役割を担う。
現幸区役所は、1975年の供用開始から35年以上経過し、施設・設備の老朽化に加え、06年の耐震診断で強度不足を指摘されていた。補強工事では室内空間が十分に確保できないことから、09年に新庁舎の建て替えが決まった。
新庁舎は、地上4階建てで、延べ床面積は現庁舎よりも約1・4倍増となる8348・29平方メートル。建設費は約35億円。整備計画の段階から市民や有識者からなる協議会を設置し、意見を取り入れながら新庁舎の整備を進めてきた。
新庁舎は防災、環境、地域コミュニティの3つの機能を完備。防災面では、地域の拠点として免震装置や自家発電設備、通信機能などの防災機能が充実。また環境面についても、太陽光や自然換気、地熱利用などの自然エネルギーの利用や省エネルギー機材なども導入し環境面に配慮した作りになっている。
その他にも区民が集う「ロビーハナミズキ」や「ラウンジヤマブキ」、「市民活動コーナー」が設置されるなど、新たな地域コミュニティの拠点としても大きな役割が期待されている。今後、旧庁舎からの引っ越しなどを行い、5月7日からの運用開始を予定している。
新たに設置される市民活動コーナー
新庁舎に新たに設けられる市民活動コーナーは、市民団体から「活動スペースが限られている」「夜間使える場所が少ない」などの声を基に計画・設置された。旧庁舎にあった市民活動スペースとは異なり、扉で区切られた独立した空間となっているのが特徴で、最大24人が参加できる会議室などを完備している。土日祝も利用可能で、時間も午前9時から午後9時まで使用できる。利用には登録と予約が必要となる。
区役所では「うまく活用していただき、活性化に繋げていただけたらうれしい」と話している。
詳細は幸区役所(【電話】044・556・6606)へ。
地域住民招き植樹式
3月20日には、新庁舎完成を記念して御幸小学校の児童や地域住民を招いて、植樹式が行われた。
当日は、児童らが区の木である「ハナミズキ」の木を2本、新区役所前に植樹した。参加者からは「区役所を象徴するような木になるよう大きく育ってほしい」などの声が聞かれた。
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