市観光協会(斎藤文夫会長)がこのほど、川崎工場夜景のイラストがデザインされた紙製のコースターを製作した。
中心となって手がけたのは、同会観光推進部長の亀山安之さん。川崎市の新たな観光名所として注目を浴びている工場夜景をさらに広めようと、工場夜景ツアーや工場夜景フォトコンテストなどをこれまで企画してきた。「今度は違った形でPRしたい。川崎の工場夜景を話題にしてもらい、口コミでその魅力が伝わったら面白いのでは」と、飲食店などで利用できるコースターを作ろうと思い立ったという。
「実際のきらびやかさは見に行ってもらえば分かる」と、夜の空をイメージした黒と白のシンプルなデザインを採用した。「使い捨てるものでありながら、捨てたらもったいないと思ってもらえるような、スタイリッシュなデザインにした」とこだわりを見せる。初回製作分は1万枚。川崎駅周辺の飲食店から配布し、徐々に範囲を広げて東京にもPRしていきたい考えだ。
亀山さんは、「川崎がものづくりから発展し、それがゆえに生まれた公害と戦いながら克服してきた歴史がある。その歴史の向こうにある川崎の人々の営みというものを、きれいな工場夜景の明かりを通して感じてもらいたい」と、工場夜景を川崎の観光名所としてアピールする理由を話す。
全国の工場夜景スポットが連携して観光を呼び掛ける「全国工場夜景サミット」は現在、川崎市、室蘭市、富士市、四日市市、周南市、北九州市、尼崎市の7都市が参加しており、10都市となることを目指している。「ゆくゆくは各地の都市名を入れたコースターを作って、PRツールとして使ってもらいたい。そして、それぞれの工場夜景都市が、盛り上がっていけばうれしい」と亀山さん。来年2月までを目途に、クリスタル版も製作する予定だ。
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