高齢者への声掛け、見守り活動で地域コミュニティの強化を――。幸区役所が、町内会や民生委員、社会福祉協議会などと協働でそんな取り組みを進めている。国や川崎市などが進めている地域包括ケアシステム構築に向けた準備事業として取り組みを推進していきたい考えだ。
「地域包括ケアシステムは、住民同士の支え合いや仲間づくり、諸団体との連絡システムがなければ実現できない。幸区の特色を生かした独自の取り組みを進めていく必要がある」
町内会長や社会福祉協議会、関係諸団体が集まった推進会議上で上野葉子区長がそう訴えた。
「幸区ご近所支え愛モデル事業」と題した同事業は、
地域包括ケアシステム構築に向けた準備事業の1つ。構築に向け重要となる地域コミュニティを強化し、顔の見える関係を築くことが狙いだ。また行政としては、地域の課題や高齢者の健康情報などを受けるための連携体制の強化を図っていきたいという狙いもある。
現在は、河原町団地13・14・15号棟、柳町、東小倉の3町内会をモデル地区に指定し、関係団体らと協働で取組みが進められている。
8月7日に行われた推進会議では、介護保険に至る前の高齢者を対象に、声掛けや見守り活動を行っていくことなどが話し合われた。区役所では、同地区をモデルに区内全域に広めて行きたいという。
上野区長は「住み慣れた地域で医療・介護・生活支援・こども支援を一体的に提供する『地域包括ケアシステム構築』のためにも、地域と行政が一体となって取り組みを進める必要がある。その第一歩として、この事業を地域と協働で進めていきたい」と話している。
支え合い大切さ学ぶ講演会
区役所では、同事業の一環として9月1日に区役所4階で「住み慣れた地域で安心して暮らすために」と題した講演会を実施する。午後2時から4時まで。定員は先着140人。申込みは、申込用紙に必要事項を記入し、【FAX】(044・555・3192)または、直接高齢・障害課高齢者支援係窓口へ。
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