男子バスケのナショナルバスケットボールリーグ(NBL)が10月9日開幕した。幸区を練習拠点としている東芝ブレイブサンダース神奈川の北卓也ヘッドコーチが、国内リーグ統合によりラストシーズンとなるNBLと、天皇杯の2冠制覇へ意気込みを語った。
2年前は、リーグと天皇杯の2冠を達成したものの、無冠に終わった昨シーズンについて北ヘッドコーチは「連覇を目標に掲げファンの期待も大きかった。しかし、終盤になって主力選手のケガが続出し、選手層を維持できず、本来の実力が出せなかった」と悔しそうに振り返る。
今シーズン鍵を握るのはチームワークの向上。「昨シーズン終盤は、新人選手が出場し経験を積むことができた。新人選手と新加入のブライアン・ブッチ選手、主力選手が上手く融合すれば戦術の幅も広がる」と話し、主将の篠山竜青選手や昨シーズン得点王のニック・ファジーカス選手らが中心となる。
戦術に関しては「ベースはディフェンスをしっかりして、カウンターからのスリーポイントシュートで点数を重ねたい。走り負けずスピードのある試合でファンに面白いバスケを見せたい」と意気込む。
「リーグは55試合と長い。ケガ人が出ないようトレーナー、スタッフが一丸となって、選手が万全の態勢で試合に臨めるようなサポートをしていく」と話した。
開幕カードは連勝スタート
9日に開幕したリーグ初戦は、強豪の日立サンロッカーズと大田区総合体育館で対戦。試合前には「昨シーズン2勝3敗と負け越している相手。我々は挑戦者として試合に臨む」と話していたが、70対69と1点差で勝利を収めると、翌日も75対71で勝利し、開幕2連勝と好スタートとなった。
リーグと天皇杯の2冠制覇を目標に掲げる同チーム。北ヘッドコーチは「昨季優勝のアイシンシーホース三河を筆頭に、各チーム補強などでレベルアップしている。55試合気が抜けない」と話し、「我々のプレイで応援してくれる皆様の心を動かせるようにしたい。ぜひ会場に足を運んでいただき、ご声援をお願いします」と締めくくった。
とどろきアリーナ(ホーム)での初戦は10月30日(金)、31日(土)のサイバーダインつくばロボッツ戦になる。
16年は「Bリーグ」が発足
これまで、国内の男子バスケはNBLとbjリーグの2リーグあった。しかし、国際バスケットボール連盟(FIBA)の要望から、統合が実現し来年秋から「Bリーグ」が発足することになった。
Bリーグは3部制になっており、1部は18チーム3地区制で行われる。東芝はホームアリーナの収容人数や年間売上収入などの条件をクリアし、1部中地区への参入を決めた。
北ヘッドコーチは「この時期に1部参入が決まったのは嬉しい。とどろきアリーナでの試合も来季は大幅に増えるので、より市民に密着したチームになる」と話し、リーグ統合は「女子がリオ五輪出場を決めるなどバスケ界にとっては良いこと」と喜びを表した。
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