幸消防署と幸消防団は1月25日、文化財防火デーに合わせ、下平間の平間山稱名寺(本多和住職)で合同消防訓練を実施した。
当日は、寺院内から火の手が上がったという想定で訓練を実施、住職や家族が消防署に通報するところから始まった。その後、到着した署員や団員たちは、ホースを素早く設置し、本堂に向け一斉放水を行った。
今回で62回目となる文化財防火デーは、1949年1月26日に法隆寺の金堂壁画が火災により焼失したことを受け定められた。例年、同日の前後に文化財がある寺院などで消防訓練を実施している。合わせて、訓練カ所にある防火設備の立ち入り検査も行う。
川崎市内にある指定文化財は建造物や絵画など合わせて160カ所あり、区内では稱名寺のほか無量院、長弘寺など7カ所が指定されている。稱名寺には、「忠臣蔵」で知られる赤穂浪士の遺品が多くある。江戸時代の作品で、後世寄進された掛軸「紙本着色四十七士像」は1985年、市重要歴史記念物に指定された。
普段は家族で訓練を実施しているという本多住職は「訓練をしていないと、いざという時には慌ててしまうもの。大切な文化財を守るためにも訓練は必要」と話していた。
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