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幸区版 公開:2016年2月12日 エリアトップへ

〜中1殺害事件から1年〜 暴力からの守り方伝える 県内NPO 中学生の暴力防止へ活動

社会

公開:2016年2月12日

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2月に行われた暴力防止プログラムの説明会
2月に行われた暴力防止プログラムの説明会

 川崎区の多摩川河川敷で中学1年の男子生徒が殺害され2月で1年が経つ。川崎市内の中学生に暴力を防ぐ手段を伝えたい―。県内を中心に人権啓発活動を行うNPO法人「エンパワメントかながわ」が今春から市内中学校向けの暴力防止プロジェクトを始動させる。

 「河川敷の犯行現場に手向けられた花束を見て『これしかできない』という多くの人の気持ちを感じた。『できることがもっとある』ということを伝えたい」。同NPOの理事長を務める阿部真紀さんはプロジェクトにかける想いを話す。

 同NPOが提供しようとしているのは「中学生暴力防止プログラム」。対象は市内中学生や教師、地域住民など。生徒、大人向けにそれぞれプログラムを用意する。「いじめ、体罰、性暴力などの暴力を受けずに誰もが安心して生活できる権利がある」こと、「困った時は大人に相談してほしい」ということを伝える。

 伝え方は寸劇を交えたワークショップ形式。生徒には「いじめを目撃したらどうする?」など、一人ひとり名前を呼び掛けながら意見を聞いていく。「対等に向き合い、話を聞く大人がいることを感じてもらうことが大切」と阿部さんは話す。また、大人には「なぜ子どもは大人に相談しないのか?」など参加者に意見を聞きながら、話の聴き方のポイントを伝える。「子どもを取り巻く学校、地域、家庭の中で、どれだけ大人が関われるかが大切。『あなたは大切な人』と子どもに言うことの大切さを伝えたい」という。

 同NPOは現在、プログラムを実施する中学校を募集中。また、活動資金を「かわさき市民しきん・あとおし」を通じて2月末まで募っている。

 同NPOは04年に設立。CAP(子どもへの暴力防止)など7000回以上の人権啓発プログラムを学校や地域に提供している。

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