看板業の熟練者で幸区在住のかわさきマイスター・浅水屋甫(はじめ)さん(81)が、国道246号線に面した市立中有馬保育園の塀に壁画を施した。浅水屋さんが描いたのは、同園がある宮前区のキャラクター「宮前兄妹」。「匠の技」で描かれた壁画によって、公営保育園として子育て支援の講座などを行う同園の場所をPRすると同時に、同区のアピールにもつなげたい考え。
これまで同園では、塀が無地だったことで「入口がどこかわからない」という来園者の声が多かったという。そこで塀を装飾しようと職員らが声をあげ、浅水屋さんへの依頼が決まった。
南加瀬で長年看板店を営む浅水屋さんは、筆一本であらゆる字体をスラスラ描くバランス感覚とデザインセンスの持ち主。ものづくりに関する優れた技術・技能をもつ匠を認定する「かわさきマイスター」に2004年に選ばれた。これまで市内小学校での講話や中学校美術部の指導などを行ってきたが、実際に市から依頼を受けて壁画を描いたのは今回が初めてだという。
3日かけて壁画を描き上げた浅水屋さんは「皆さんに喜んでもらえて嬉しい」と話していた。
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