川崎市はDV(ドメスティック・バイオレンス/配偶者などからの暴力)被害に関する専用の電話相談窓口を5月2日から開設する。
これまで市のDV相談は保健福祉センターや地区健康福祉ステーション、男女共同参画センター、人権オンブズパーソンなど複数の機関で対応していた。しかし、2014年度の市民へのアンケート調査によると、DV相談ができる窓口があることを知っている人は3割ほどと低く、DVの被害にあっていながら「誰にも相談しなかった」と答えた人は6割近くいた。これにより認知度の面の課題が浮き彫りになった。
今回設置されるDV専用の電話相談窓口では、不明瞭な窓口を一本化することで周知を容易にするとともに、多岐に渡る相談内容に総合的に対応。必要な支援機関を紹介できる人員を配置した。
この電話相談窓口の開設は昨年度策定された「DV防止・被害者支援基本計画」の一環。2019年度まで5年かけてDV防止や支援のための環境整備を進めている。今後は各機関と連携した早期発見の促進や一時保護支援の充実、男性のための電話相談窓口の設置などを行っていく。
なお、13年度の市の調査では、過去10年間で最多となる1455件のDV相談があった。DV相談は全国や県で年々増加傾向にあり、市担当者は「川崎市でも増加している印象がある」と話している。
5月2日から対応
5月2日から開設されるDV電話相談窓口は【電話】044・200・0845。祝日、年末年始を除く月曜〜金曜日午前9時30分〜午後4時30分。市担当者は「少しでも悩んでいることがあれば、気軽に相談してほしい」と話す。
窓口開設に関する問い合わせは市こども未来局児童家庭支援・虐待対策室【電話】044・200・2648。
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