車椅子で実験的に宿泊する試みが8月5日、川崎区のホテル「ON THE MARKS」で開かれた。車椅子を使う矢嶋志穂さん(株式会社LITALICO勤務)と、同ホテルが協力して開催した。
矢嶋さんによると、バリアフリーの部屋は高額で、通路の幅などが公表されていない場合もあるため、車椅子で宿泊しづらいと感じる人もいるという。
矢嶋さんはイベントで同ホテルを訪れた際に、エレベーターホールなどが広く、通常の部屋でも泊まることができないかと思い、同ホテルに相談。同ホテルが快諾し、車椅子での外出を支援するNPO法人アクセシブル・ラボや、NPO法人日本バリアフリー観光推進機構の協力も得て、宿泊が決まった。
当日は施設内を見学し、ラウンジのテーブルや段差の高さなどをNPO職員が計測。矢嶋さんが持ち込んだスロープを使い、同ホテルスタッフが介助を行った。矢嶋さんは、ベッドだけの簡易的な部屋に1泊した。
矢嶋さんは「夜も静かで問題なく眠れた。車椅子でも気軽に旅行ができるように、今後も関係団体と協力していきたい」と話す。
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